石附美津子様

sommyo

石附美津子(いしずきみつこ)様

慈音院優華明美大姉

1953/06/21 生まれ

2022/03/31 没 行年70歳

住職より「見事な終活」

石附様 安らかにお休みください。

ご主人様の石附英昭様が2019/04/03にお亡くなりになり、戒名や49日法要のご相談から始まりましたね。

まずは、ご主人様の戒名(慈光院誠岳英明居士)をお授けし、ご供養させていただきました。

多磨霊園に立派なお墓があり、ご両親が納骨されていました。

しかし、石附様にはお子様がおられなくて、ご主人を納骨した後、自分がもしも亡くなった時

一体だれが私を納骨してくれるのか?お墓を誰が面倒(管理)見てくれるのか?

一人娘で育った石附さんは、兄弟も親戚との縁も薄く、どうすれば良いのか?切実なご相談を頂きました。

お墓じまい

まずは、ご主人のご供養が先。そして、次にお墓です。

お墓に伺い、墓じまいの閉眼法要を厳修させていただきました。

ご先祖眠る大切なお墓を閉めることは、とても心苦しい事であったと思います。

しかし、このままでは、無縁仏として迷惑がかかると泣きながら墓じまいをされました。

お骨仏に納骨

取り出した、お遺骨は、本寿院のお骨仏に納骨、余骨は、日光 尊星王院の納骨堂へ改葬し、一部の遺骨を取り出し、手元供養としてご自宅でお祀りされました。

出来る限り、供養していきたいと毎月行われている日光の法要にも何度かご参列いただきました。

本堂の木魚が割れてしまったときも、一番に勧進下さいました。今も大切に本堂で使わせていただいております。

やっと落ち着いたという時に、病気が見つかり、何度もお電話いただきました。

いつも明るく楽しいお話を頂きつつ、いろんな相談をお聞きしました

ご主人の3回忌法要はなんとしても・・・

何としても、ご主人の3回忌法要は厳修したいと、お越しくださいました。

余命半年と診断され、急いで葬儀社さんの準備 財産や不動産など 終活するには、あまりにも時間がなさ過ぎました

病気を診断されてからは、入退院の繰り返しで、ゆっくりと準備することもままならなったと存じます

行政書士や弁護士を紹介しようにも、時間がありませんでした。

干物に包まれた「お布施」が届きました

ある時、干物が届きました。私は出張中でしたので、すぐに開けずに、冷蔵庫に保管してありました。

戻って開けてみるとびっくり、干物の下に現金が入っていました。

私の葬儀をお願いしますとお布施を中に入れてお送りくださっていました。

入院中だったので、銀行にも行けず、病院前の干物屋さんから送ってくださったようです。

それから、しばらくして、安らかな眠りに入られました。

ご友人から連絡をいただき、私が静岡県伊東市に伺わせていただきました。

伺うと、温泉旅館を手配してくださっていました。細かなところまで、気遣ってくださっていました

生前のお話で、小さくとも普通の葬儀をしてほしいというのが望みでした

祭壇には、ご主人とご両親の遺骨を納めた手元供養をお祀りしました

通夜・葬儀を終了し、火葬場に同行し、お遺骨を私がお預かりさせていただきました。

生前からのお約束の通り、初七日・49日法要や33回忌迄、住職が代わってご供養させていただきます。

同時に、ご両親やご主人の命日も、かわって永代供養させていただきます

日光の桜が満開になるころ ご両親とご主人の眠る納骨堂に納骨させていただきました。

まさに、見事な終活でございました。立つ鳥跡を濁さずのごとく、半年という短い時間の中で何とかご友人やご親戚の方が協力されて最期を閉じる事が出来ました。

以前のように、楽しい長電話をすることは叶いませんが、毎月日光でお会いしておりますね。

ホッとけ通信にも紹介させていただきましたところ、おひとり様で悩んでおられる方の相談が多く寄せられるようになりました。

その時に対応できなかった「弁護士や行政書士」の先生方も協力してくださる事になりました。

 

 

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